桜カイロBlog

皆様

こんにちは。待ちに待った春の到来です。
到来とともにからだは動きやすくなるのですが、靭帯や腱は筋肉の柔軟性に追いついてこないので特に下半身は痛みが出やすく、不用意な動作は気をつけてください。

さて本日は、星状神経節の問題は脊柱フィクセーションがもたらせているという、お話です。

星状神経節というのは、からだの臓器の名称のことで、「不規則な星状のかたち」に由来し、下頸神経節とも呼ばれます。

どこにあるのか? 
場所は首の付け根にあり、正確には首の後ろの背骨を手で触り、一番出っ張る椎骨の前側の側面に付着しており、左右の対をなしています。
その椎骨の名称が胸椎1番(T1)で、すぐ上の頸椎7番近くにある方もおられます。
前回お話した「星状神経節とフィクセーション並びにブロック注射」をご覧ください。

交感神経節は、脊柱の前面の左右両側にあり、星状神経節を含め全部で20数個が対で付着し、各神経節は神経線維で数珠玉のように上下に連なり、交感神経幹節と呼ばれます。


星状神経節の役割とは?
字のごとく神経のことで、からだの不随的な機能を主として亢進する自律神経の交感神経です。
星状神経節は、直接的には心臓、眼や肺機能を支配し、さらには星状神経節を経由する神経繊維の末端は全身皮膚まで行きついています。

心臓・肺・上肢などは複数の節前線維が神経節で交代し効果器につながり、複数の節前繊維は神経節を素通りして大動脈壁の内臓神経叢で交代し、効果器につながっています。
星状神経節は脊髄から外に出ているので末梢性の神経系に分類されますが、自律神経の第2次中枢であり、交感神経の元締めを行っています。


交感神経幹節の重要性とは?
星状神経節は「末梢神経の中枢」というまだわかっていないけれど交感神経節の重要性に触れます。

交感神経が信号を目標臓器に到達させるには、神経細胞が電気を発火させ、神経を乗り換え、神経線維を通じ電気刺激を臓器に送っています。信号は流れ続けているのではなく、一分間の間に何回かの信号を規則的なリズムにして送ると想像しています。

臓器は刺激を受けてアドレナリン分泌や平滑筋の弛緩を生じ、臓器や体液平衡の情報を知覚神経線維を通じて逆に各交感神経節に信号を送り返すフィードバック機能で情報の交換をしています。

循環器系、消化器系、泌尿器系、内分泌系など臓器からそれぞれの経路で送り返された反射信号は、それぞれの交感神経節を上下向し、交感神経幹節が臓器間の信号調節を行っており、交通信号指揮所の元締めが星状神経節と思われます。

星状神経節は再び信号を各臓器に送り、臓器間は統合・調節され、からだの平衡を維持する大変重要な役割をもっています。

知られる反射はたとえば、体が「暑い・寒い」、皮膚が「熱い・・」の感覚情報は脊髄反射だけでなく、皮膚の毛細血管が拡張・収縮、発汗、立毛筋の緊張による毛の逆立ちなどは交感神経の反射反応ですが、交感神経幹は不随意性の体機能の双方向の伝達調節をしていると思われます。

星状神経節の具合が悪くなると、からだにどのような問題が起こるのか?
星状神経節が関わる病気とは、大脳の血管、心臓の自律機能に直結するような問題なので、想像を超えるのですが、「自律神経失調症」、「パニック症」、「起立性低血圧症」を思い浮かべます。
さらにペインクリニック科からインターネットに発信掲載された内容を抜粋して書き並べますと、
帯状疱疹、片頭痛、筋収縮性頭痛、群発頭痛、顔面神経麻痺、網膜色素変性症、視神経炎、緑内障、飛蚊症、アレルギー性鼻炎、突発性難聴、メニエール病、耳鳴、嗅覚障害、レイノー症候群、バージャー病、頸肩腕症候群、外傷性頸部症候群、胸郭出口症候群、肩関節周囲炎、頸椎症、強皮症、関節炎、多汗症、肩こり、小児喘息、痔核、便秘、不眠症、冷え性、自律神経失調症など・・
有用性は期待されています。

ごらんのように、これら症状や病名は、内科、外科、整形外科、婦人科、小児科、循環器科、眼科、皮膚科などほとんどすべての診療科につながるもので、それぞれの発症原因は不明ですが、治療には自律神経を干渉する方法を取り入れることが有効とされることになります。

星状神経節の具合がどのように悪いのか?
ペインクリニック科で行われるブロック療法とは、星状神経節に局所麻酔薬を浸透させて、神経そのものの機能を一時的に麻痺させる方法で、麻痺させることで星状神経節を抑制し、痛みの伝達をブロックする機序とされています。

また星状神経節レーザー照射療法は、ブロック療法と同じ目的ですが、こちらはレーザーを星状神経節に照射することで、星状神経節を通じて自律神経系の上部中枢に刺激を与え、その結果、全身の交感神経系に作用して血流改善、様々な病気や症状が改善される考え方も加わります。

これらの療法は星状神経節の興奮状態の改善を目的とされていて、機能亢進を一度リセットするように思われるのですが、おわかりのように、星状神経節の問題とは星状神経節の機能亢進の閾値が正常な域に戻れないことにあると思います。


交感神経幹節が統合機能を果たせなくなると、交感神経節は信号を一方的に発信し続けてしまい、信号を受け続ける臓器は休むことができず疲弊し、時間の経過とともに臓器ごとの多様な病気をもたらせていると考えています。
交感神経と臓器間のフィードバック機構(?)を失うことがからだの大問題になってしまうものと想像しています。


星状神経節機能が亢進し続ける原因とは?
星状神経節の機能が亢進し続ける症状を、「星状神経節の機能亢進症」と名称を付けてみます。
「機能亢進症の理由」は、ペインクリニック科では不明となされています。
機能亢進の理由は不明となされたままなので「機能亢進症」の根本的な治療方法の手がかりは手探りの状態でしょうか。

この点について私たち手技療法者の考え方は、簡単明瞭です。
それは星状神経節が付着する下部頸椎と上部胸椎あたりの脊柱が歪むことで、星状神経節を含め交感神経幹節、神経線維が物理的にねじれや圧迫されることで、交感神経幹が機能亢進をもたらすと推測しています。

その裏付け理由は、星状神経節のブロック療法を適応とされる方は下部頸椎と上部胸椎がほぼ間違いなく歪んでいることを熟知しています。歪みは手技による補正施術で、症状が軽減することを日常的に接しているなどがあげられます。
この歪む状態のことを「脊柱フィクセーション」と呼んでいます。

「脊柱フィクセーション」とは?
フィクセーションとは、関節の可動性が失われた状態のことを言うのですが、前回の四方山話に解説を行っていますので、そちらをご覧ください。

下の模式図は脊柱を後ろから見た像です。


黄色が頸椎6番と7番ですが、左回旋をしたままで止まりフィクセーションした状態で、正常な配置ではないことを表しています。
その下の桜色は胸椎1番と2番で、フィクセーションしているのですが右回旋をして止まった状態を表しています。

このように頸椎7番と胸椎1番がフィクセーションする時には、真逆の方向に歪んで固定化されてしまいます。しかも脊柱の中でも大変歪みやすい箇所であり、ほぼすべての方は症状がなくてもフィクセーションを起こしています。
星状神経節が対となって付着している脊柱が、この真逆のフィクセーション化を起こしやすい場所です。

模式図には中部から下部の桜色をした数カ所の胸腰椎も右回旋のフィクセーション化している様子を表します。

フィクセーションは、星状神経節、脊髄神経との共有・接続部位を圧迫や伸長による物理的な干渉することで、交感神経幹節は興奮をし続けることとなります。

「星状神経節の機能亢進症」があるかないかとは、フィクセーションの有無の違いではなく、脊柱フィクセーションの強弱の違い・機能亢進の感受性の違いがもたらしていると考えています。


フィクセーションの開放は、交感神経幹節の上下の過剰反応を消去し、数珠玉状に連動する交感神経節の電気的な流れをリセットし、交感神経の過緊張を緩め、全身の血行改善を行い、酸素や栄養分と共に、自然治癒力を助ける免疫物質を全身に供給すると予測しています。


次回は、脊柱フィクセーションが起こる理由についてお話します。