桜カイロBlog

出産・分娩を終えられたお母様、誠におめでとうございます。
当院では妊娠~臨月、産後の骨盤について、専門技術と30年の臨床の知見より、的確な施術を行っております。


はじめに
本題に入る前に、ちまたで溢れている「産後の骨盤矯正」の認識について
昨今の風潮では「産後の骨盤は締めないといけない、締めればいい」というのを聞きます。
後にも触れますが、この認識、大間違いです
ナゼ間違った認識が世間に流布しているのか。
答えは、分かりやすいからです。

赤ちゃんが産道を通るために骨盤が動く(恥骨が開く)
           ||
骨盤が動いてるんだから、腰が歪んでるんじゃね?

家庭の間違った医学です。
ただの素人ならこの発想も許されますが、これを信じている整体、カイロがいるから困ったものです。
いったい何を勉強してきたのか。医学・解剖学の基礎をやれば「そなことはない」で終了です。
それに乗っている大手の集客サイト運営会社も同じです。
営業担当と校閲担当の認識のズレは、深刻な状態と言っていいでしょう。
不安を煽っている、とは言いませんが集客目的にしても、二心を抱かず患者には事実を伝えるべきです。

そうした思いからこのテーマについて、桜カイロプラクティックが真面目に投稿させていただきます。


【疑問】出産・分娩によって骨盤は歪みますか?
【回答】歪みません
この「出産・分娩によって骨盤が歪む」という表現、じつは"歪みの定義をしていない"状態
のままで使われていて、施術者によって認識がぐちゃぐちゃになっているのです。

本稿では、まず歪みについて二つの定義をしていきます。

歪みの定義1:仙腸関節(腰痛)
出産・分娩の有無に関係なく、骨盤は日常生活の中で動いています。
普段は1mm~2mm程度、腰痛を自覚する時は3mm~4mm。(これが癖になった状態を慢性腰痛と呼ぶ)
5mm以上になると強い腰痛になり、ギックリ腰となると10mmに達します。

定義1の歪みは仙腸関節ことです。
一般的に"骨盤が歪む"というのは、この仙腸関節の歪みのことを指します。
歪みますが、それは腰痛の話で、出産・分娩とは違います。

歪みの定義2:恥骨結合(出産・分娩で動くのは仙腸関節ではない)
出産・分娩時に大きく関係するのは仙腸関節ではなく、恥骨結合です。
出産・分娩の時、お母さんの体内ではリラキシンというホルモンが分泌されます。
この作用によって恥骨結合が5mm~10mmの幅で開きます。
この開いた幅が赤ちゃんの通り道、産道になります。
出産・分娩後にホルモンの分泌は止まり、開いた恥骨結合は元に戻ります。

つまり、出産・分娩で大きく関係するのは恥骨結合であり、仙腸関節ではありません。
じゃあ仙腸関節は動かないのか?と疑問に思うでしょう。
答えは、動きます。恥骨結合が動くのだから、当然です。
動きますが、ここも元に戻るので心配は無用です。
思い出してください。出産・分娩が終わった後、恥骨結合は元に戻っているのです。

元に戻るなら、なぜ腰や股関節は痛むの?と思うと思います。(実際、痛い)
原因は、出産・分娩による膨大な体力の消耗、出血。恥骨結合が戻る過程での疲労。
育児の姿勢に定義1が重複したことです。
この時、お母さんに必要なのは身体を歪みを整えることです。
断じて「骨盤を締めること」ではありません。

【まとめ:産後の骨盤について知っておくべきこと】
・出産・分娩で主に動くのは「恥骨結合」であり、仙腸関節ではない。
・その仙腸関節も、終われば元に戻る。
・恥骨結合が開くのはホルモンの作用であり、自然に戻るため、無理に「締める必要はない」。
・産後の痛みは「骨盤(恥骨)の開き」ではなく、育児姿勢や疲労による「仙腸関節のズレ」が原因。
・必要なのは、締めることではなく、全身のバランスを整えること。
・お産によって腰が緩むから締めないといけない、とか意味不明
特に最後とか、ほんとに意味不明です。
もはや"日本語でOK"のレベルです。

長くなりましたがQ1の答えを要約すると、こんな感じでしょうか。